再生紙

中山今昔物語

江戸時代、中山は、「中山街道」という街道沿いにある小さな街でした。
中山街道は、仙台の城下町から根白石、さらに北のエリアをつなぐ交易路です。現在の泉区野村付近を通っていたことから野村街道とも呼ばれ、シルクロードのような役割を担っていました。馬が一団となって、毎日100頭以上も通る様子は、壮観だったそうです。
中山街道は、難所としても知られていました。入口の「早坂」は、這わないと登れないほど急であることから「這阪(はいざか)」とも呼ばれ、森には、追いはぎや危険な動物も出ました。今でも街道沿いに馬頭観音などの供養塔や、祈願の塔碑が残っています。

この道筋に鎮座する「中山鳥滝不動尊」には、伊達家にまつわるいわれもあります。四代伊達綱村が鷹狩りをしていたとき、滝の付近に美しい鳥を発見し近づくと、それは鳥ではなく、滝にまつられた不動尊の幣束であったそう。このことから「以後、鳥滝不動尊と称せ」との命があり、その後、伊達家の信仰の対象になったそうです。

このように、さまざまな歴史がある中山地区は、高度経済成長期を迎えた1960年代から、住宅地として発展します。最初は、現在のなかやま商店街周辺に広がっていた住宅地は、1980年代以降は泉エリアまで広がります。近年は、大型商業施設の出店も相次ぎ、今では「中山」は、住宅地であるとともに、ショッピングエリアにもなりつつあります。買い物がてら足を運び、中山の歴史を感じるひとときもいいかもしれません。